肝臓占い(メソポタミア)
いけにえにした羊の肝臓の形や模様から、神々の意思を読み取った古代メソポタミアの占い。粘土で作られた肝臓の模型が教材として残っています。
発祥:メソポタミア紀元前2千年紀ごろ〜儀礼解説のみ
神々が肝臓に書き込む
古代メソポタミアの人々は、神々が世界の出来事をあらかじめ決め、そのしるしを自然の中に書き込むと考えました。とくに重視されたのが、いけにえの羊の肝臓です。王が戦争を始めるときや神殿を建てるときには、専門の占い師「バールー」が羊をささげ、その肝臓の形、色、傷やふくらみの位置を細かく調べて吉凶を判断しました。
粘土の肝臓模型
占いの知識は粘土板に書き記され、膨大な「前兆の書」としてまとめられました。シリアのマリ遺跡などからは、粘土で作られた羊の肝臓の模型が見つかっています。模型には区画ごとに文字が刻まれ、占い師を育てるための教材だったと考えられています。
世界への影響
肝臓で占う方法は、のちに古代イタリアのエトルリア人や、ローマにも受け継がれました。イタリアで見つかった青銅製の「ピアチェンツァの肝臓」は、エトルリアの占いの模型として知られています。また、星の動きを前兆として読むメソポタミアの知識は、「西洋占星術」の源流になりました。
このサイトでの扱い
古代の儀礼として歴史を紹介するページです。体験は提供しません。
最終更新:2026-10-07