デルポイの神託
古代ギリシャのデルポイにあったアポロン神殿で、巫女ピューティアが神のお告げを伝えた神託。国家の重大事から個人の悩みまで、千年以上にわたって人々が答えを求めました。
発祥:古代ギリシャ紀元前8世紀ごろ〜4世紀儀礼解説のみ
世界のへそ
ギリシャ中部、パルナッソス山のふもとにあるデルポイは、古代ギリシャの人々にとって「世界のへそ(中心)」でした。ここにある太陽と予言の神アポロンの神殿では、巫女ピューティアが神がかりの状態になって神のことばを伝えたとされます。
都市国家の王や使者は、戦争、植民地の建設、法律の制定など国の大事を決める前に、多くの贈り物を携えてデルポイを訪れました。
なぞめいたお告げ
神託の答えは、しばしば二通りに読めるものでした。歴史家ヘロドトスによれば、リュディア王クロイソスがペルシアと戦うべきかを尋ねたところ、「戦えば大きな帝国を滅ぼすだろう」と告げられます。王は勝利を確信して戦いましたが、滅んだのは自分の国でした。
神殿の入り口には「汝自身を知れ」という言葉が刻まれていたと伝えられ、哲学者ソクラテスにも影響を与えました。
神託の終わり
デルポイの神託は、ローマ帝国でキリスト教が国教となった4世紀の終わりごろに途絶えたとされます。遺跡はユネスコの世界遺産に登録され、多くの人が訪れています。
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最終更新:2026-10-07